玄関の照明を、
「必要なときだけ点灯する人感センサー式にしたい」
と思っても、商品を探してみると種類がかなりあります。
- 今ある玄関灯そのものを交換するタイプ
- コンセントにつないで追加するタイプ
- 電源不要のソーラータイプ
では、必要な工事も使い勝手も違います。
そこでこの記事では、玄関や勝手口などで使いやすい人感センサー付きLEDライトを3タイプに絞って比較します。
なお、
「なぜ人感センサーや照明の向きが虫対策につながるのか?」
「玄関やベランダではどのように照明を配置すればよいのか?」
といった仕組みや実践方法については、別記事で詳しく解説しています。
結論|設置方法で選べばこの3タイプ
| 製品 | おすすめする人 | 電源 | 屋外性能 | 光色 |
|---|---|---|---|---|
| Panasonic HH-SL0012L | 玄関灯そのものを交換したい | AC100V | 防雨型 | 電球色 |
| ELPA EHL-101AC | 工事をできるだけ避けたい | コンセント | IP45 | 昼白色・電球色 |
| アイリスオーヤマ LSL-SBSN-400 | コンセントがない場所 | ソーラー | IP44 | 昼光色・電球色 |
簡単に選ぶなら、
持ち家で玄関灯をきれいに交換する → Panasonic
コンセントが使える → ELPA EHL-101AC
電源が取れない → アイリスオーヤマ LSL-SBSN-400
という考え方で十分です。
それぞれ詳しく見ていきます。
① 玄関灯そのものを交換するなら|Panasonic HH-SL0012L
玄関に後付けのセンサーライトを追加するのではなく、
今あるポーチライトそのものを交換したい
場合の候補が、PanasonicのHH-SL0012Lです。
メーカー仕様では、
- 人感センサー搭載
- 防雨型
- 電球色2700K
- 器具光束250lm
- 小形電球40形1灯相当
- LED電球交換可能
となっています。
Panasonicの現在のポーチライトラインアップにも、センサー付きモデルとして掲載されています。
HH-SL0012Lの特徴
この製品は、暗くなると点灯し、設定時間後に消灯したあと、人を検知すると再び点灯するFreePaセンサーを搭載しています。
玄関全体を強烈に照らす防犯用投光器というより、
日常の玄関照明として使うタイプ
です。
器具光束は250lmなので、後で紹介する大型センサーライトより控えめです。
こんな人に向いている
- 持ち家
- 玄関灯が古くなっている
- 後付けライトを増やしたくない
- 電球色の玄関照明がほしい
- LED電球を将来交換できる方がいい
といった人に向いています。
最大の注意点|電気工事が必要
HH-SL0012Lは、自分でコンセントへ差して設置する製品ではありません。
メーカーは、取り付けに伴う配線工事を電器店・工事店へ依頼するよう案内しています。
そのため、
「届いた日に自分ですぐ取り付けたい」
という人には向きません。
一方、持ち家で玄関灯そのものを更新する場合には、見た目をすっきりさせやすい選択肢です。
② 工事を避けたいなら|ELPA EHL-101AC
「玄関照明の配線工事まではしたくない」
という場合は、コンセント式が使いやすくなります。
ELPAのEHL-101ACは、AC100Vのコンセントから電源を取るホームマークライトです。
メーカー仕様では、
- 人感センサー
- 明暗センサー
- 昼白色LED
- 電球色LED
- 最大約500lm
- IP45
- 約3mの電源コード
- 人感センサー点灯時間約30秒
となっています。
電球色と昼白色を選べる
この製品の面白いところは、昼白色と電球色を選択できる点です。
玄関の雰囲気に合わせて光色を変更できます。
また、メーカー情報では全点灯時約500lm、常夜灯時約20lmとなっています。
人を検知すると約30秒点灯
人感センサーモードでは、人が近づくと点灯し、検知がなくなったあと約30秒で消灯します。
玄関や勝手口など、
長時間照らす必要はないが、人が通るときには明るくしたい場所
で使いやすい仕様です。
こんな人に向いている
- 電気工事を避けたい
- 屋外コンセントがある
- 玄関や勝手口に追加照明を付けたい
- 電球色と昼白色を選びたい
- 配線式ポーチライトまでは必要ない
という人に向いています。
注意点|コンセントの位置を確認
コンセント式なので、
設置したい場所の近くに屋外コンセントがあるか
を必ず確認してください。
電源コードは約3mです。
また、保護等級はIP45です。屋外対応ではありますが、設置条件はメーカーの取扱説明書に従ってください。
③ コンセントがないなら|アイリスオーヤマ LSL-SBSN-400
庭側の玄関や物置、門の周辺など、
そもそも電源が取れない場所
では、ソーラー式のセンサーライトが候補になります。
ここでは、アイリスオーヤマのLSL-SBSN-400を候補にします。
ソーラーパネルで充電するため、屋外コンセントを用意する必要がありません。
LSL-SBSN-400の主な仕様
メーカー仕様では、
- ソーラー式
- 人感センサー
- 昼光色/電球色を切り替え可能
- 最大400lm
- 明るさは強/弱の2段階
- 点灯時間は約5秒〜5分で設定可能
- センサー感知距離 約8m
- 感知角度 約140°
- 屋内・屋外対応
- IP44
となっています。
電球色を選べるのが使いやすい
ソーラー式センサーライトでは白色LEDだけの商品も多いですが、LSL-SBSN-400は昼光色と電球色を切り替えられます。
そのため、
「防犯ライトのような青白い光ではなく、玄関になじむ暖色系の光を使いたい」
という人にも選びやすい製品です。
ただし、電球色だから虫が完全に来なくなるという意味ではありません。
この記事では、玄関の雰囲気や使いやすさも含めた選択肢として考えます。
点灯時間を調整できる
人を検知したあとの点灯時間は、約5秒〜5分の範囲で設定できます。
玄関で鍵を開ける程度なら短め、荷物の出し入れなどで少し長く照らしたいなら長め、と用途に合わせて設定できます。
また、明るさも強・弱の2段階から選択できます。
必要以上の明るさを避けたい場合には弱モードを試せるのも利点です。
こんな人に向いている
- 屋外コンセントがない
- 配線工事をしたくない
- 玄関や物置、門まわりに設置したい
- 人感センサーを使いたい
- 電球色も選べる方がいい
- 点灯時間を自分で調整したい
という人に向いています。
注意点|ソーラーパネルに日光が必要
当然ですが、ソーラー式なので十分に充電できる場所へソーラーパネルを設置する必要があります。
玄関が北向きだったり、大きな屋根や樹木で一日中日陰になる場所では、充電量が不足する可能性があります。
本体を設置したい場所だけでなく、
ソーラーパネルへ日光が当たる場所を確保できるか
も購入前に確認してください。
3製品をもう一度比較
| 項目 | Panasonic HH-SL0012L | ELPA EHL-101AC | アイリスオーヤマ LSL-SBSN-400 |
|---|---|---|---|
| タイプ | ポーチライト | コンセント式 | ソーラー式 |
| 人感センサー | ○ | ○ | ○ |
| 光色 | 電球色2700K | 昼白色・電球色 | 昼光色・電球色 |
| 明るさ | 250lm | 最大約500lm | 最大400lm |
| 屋外性能 | 防雨型 | IP45 | IP44 |
| 電気工事 | 必要 | コンセント使用なら不要 | 不要 |
| 点灯時間 | センサー制御 | 約30秒 | 約5秒〜5分 |
| 主な用途 | 玄関灯の交換 | 追加照明 | 電源のない場所 |
持ち家ならどれ?
玄関灯そのものが古く、
「どうせなら器具ごときれいに交換したい」
のであれば、Panasonic HH-SL0012Lが分かりやすい選択です。
電球色・人感センサー・防雨型が一体になっています。
ただし工事費も含めて考える必要があります。
照明器具だけの価格を比較して、
「一番安かった」
という理由だけで選ばない方がよいでしょう。
賃貸ならどれ?
賃貸住宅では、既設の玄関照明を勝手に交換できないケースがあります。
その場合には、既存設備を残して追加しやすいコンセント式やソーラー式の方が現実的です。
屋外コンセントがあるならEHL-101AC。
コンセントがなければアイリスオーヤマ LSL-SBSN-400。
という選び方がシンプルです。
ただし、壁へのネジ止めなども賃貸契約上問題になることがあるため、設置方法については物件のルールを確認してください。
「一番明るいもの」を買えばいい?
必ずしもそうではありません。
今回の3製品では、250lmから最大約500lmまで明るさに差があります。
しかし玄関照明に必要なのは、
その場所で安全に歩いたり鍵を操作したりするために必要な明るさ
です。
広い庭や駐車場を照らす用途と、玄関ドアの前だけを照らす用途では必要な光量が違います。
したがって、
数字が最大の商品=自分の家に最適
ではありません。
虫対策目的なら「明るいセンサーライト」を買えばいい?
ここも少し注意が必要です。
人工光に集まる飛翔昆虫への影響については、単純な明るさだけではなく、必要な範囲以外へ光を漏らさないことが重要だとする野外研究があります。
2024年の研究では、同程度に地面を照らしていても、照射範囲を限定し、遠くから光源を見えにくくした照明では、従来型照明より飛翔昆虫の誘引が減りました。
したがって、
「虫対策だから最強・最大光量のセンサーライト」
という選び方をする必要はありません。
なお、具体的な照明の向きや玄関・窓・ベランダでの対策については、こちらの記事の実践編で詳しくまとめています。
普通のLEDでも虫は来る?
来ます。
LEDに交換しただけで、飛翔昆虫が完全に来なくなるわけではありません。
PanasonicもLED照明について、虫が反応しやすい紫外線をほとんど出さないため虫が寄りにくい一方で、100%寄らなくなるわけではなく、周囲の光環境によって効果が異なると説明しています。
また、蚊やゴキブリなど、光への誘引だけで行動を説明できない虫には同じ考え方は当てはまりません。
そのため、この記事では、
「防虫LED」という言葉だけで商品を選ぶのではなく、設置方法・センサー・電源・屋外性能から選ぶ
ことを重視しています。
結局どれがおすすめ?
玄関灯そのものを交換する
Panasonic HH-SL0012L
電球色・防雨型・人感センサー付き。
持ち家などで、既存の玄関灯をきれいに更新したい場合に向いています。
ただし電気工事が必要です。
コンセントがある
ELPA EHL-101AC
工事を大がかりにせず追加しやすく、昼白色・電球色を選択できます。
最大約500lm、IP45、人感センサーの点灯保持時間は約30秒です。
コンセントがない
アイリスオーヤマ LSL-SBSN-400
ソーラー式なので屋外コンセントがなくても設置できます。
昼光色・電球色を切り替えられ、最大400lm。明るさは強・弱、点灯時間は約5秒〜5分で調整できます。
ソーラーパネルへ十分に日光が当たる場所を確保できるか、購入前に確認してください。
まとめ|商品より先に「電源と工事」で3択にする
玄関用の人感センサーライトは、商品数が多いため迷いやすいですが、
①玄関灯そのものを交換できる
②屋外コンセントがある
③電源がない
の3つに分けると、かなり選びやすくなります。
今回の3製品なら、
器具交換 → Panasonic HH-SL0012L
コンセント式 → ELPA EHL-101AC
ソーラー式 → アイリスオーヤマ LSL-SBSN-400
です。
そして虫対策を目的とする場合も、単純に「防虫」「電球色」という商品名だけを見るのではなく、必要な場所を必要な時間だけ照らせるかという点まで考えることが重要です。
昆虫がなぜ人工光に集まるのか、また自宅の照明をどのように見直せばよいのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考資料
Panasonic「ポーチ・勝手口・門柱のあかり」
Panasonic「LED電球ポーチライト(センサ付)HH-SL0012L 仕様・詳細情報」
Panasonic「虫返し構造・虫ブロック・キレイコート」
ELPA「ホームマークライト ラウンドタイプ コンセント式 EHL-101AC」
アイリスオーヤマ「ソーラー式LED防犯センサーライト LSL-SBSN-400」
Dietenberger, M. et al. (2024). Reducing the fatal attraction of nocturnal insects using tailored and shielded road lights. Communications Biology, 7, 671.


