はじめに:砂糖は甘いだけじゃない、体に潜むリスクとは?
スイーツや清涼飲料水、加工食品など、私たちの生活に欠かせない「砂糖」。リラックスしたいとき、エネルギーが欲しいときなど、つい手が伸びてしまいますよね。
しかし、砂糖の過剰摂取はさまざまな健康リスクと密接に関わっています。この記事では、「ただ太るだけじゃない」砂糖の体への悪影響を、科学的な視点からやさしく解説します。
① 肥満と生活習慣病のリスクを高める

砂糖は高カロリーで栄養価がほとんどない「空のカロリー」とも言われます。特に清涼飲料水やスナック菓子などに含まれる精製された砂糖(白砂糖)は、血糖値を急上昇させ、その後のインスリン分泌によって脂肪の蓄積を促進します。
慢性的な過剰摂取は、内臓脂肪の増加、糖尿病、メタボリックシンドロームの原因となることが分かっています。精製された糖(特に果糖)は、腸内のバリア機能を弱めることが分かっています(Nature Communications, 2020)。
腸の粘膜が弱ると、腸もれ(リーキーガット)が発生し、毒素や未消化物が体内へ漏れ出す可能性が。
これが、慢性炎症や自己免疫疾患、さらにはうつ症状やアレルギー反応を引き起こす一因とも言われています。
② 血糖値の乱高下による疲労感・集中力の低下

砂糖を摂ると、血糖値が急上昇し、それを下げるためにインスリンが大量に分泌されます。この血糖値の急激な上下動は、体にとって大きなストレスになります。
砂糖を摂ると血糖値が急上昇し、インスリンによって急降下します。
この乱高下は、イライラ・だるさ・過食などを引き起こし、長期的にはインスリン抵抗性(糖尿病予備軍)へとつながります。
さらに、急激な血糖値の変動は、うつ症状や情緒不安定にも関連すると言われています(British Journal of Psychiatry, 2017)。
③ 肌が老ける原因は“糖化”だった

砂糖の過剰摂取により、体内で糖化(AGEsの生成)が起こります。
これは、たんぱく質と糖が結びついて劣化する現象で、コラーゲンが硬くなり、肌のハリが失われる原因となります。
AGEsは蓄積されやすく、しわ・たるみ・くすみといった老化現象を引き起こします。
④ 依存性がある?「もっと欲しくなる」砂糖のワナ

砂糖を食べると脳内ではドーパミンが分泌され、幸福感が得られます。
これは、ニコチンやコカインと同じ神経経路を刺激する現象で、依存性が指摘されています(Yale Journal of Biology and Medicine, 2010)。
一度その快感を覚えると、脳はもっと砂糖を欲しがる。
しかも、耐性がつき、次第に摂取量が増える。
⑤ 虫歯や口内環境の悪化につながる

砂糖は、口の中のミュータンス菌などの細菌によって分解され、酸を作り出します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こすのです。
さらに、砂糖の摂取は唾液の分泌バランスやpHの調整にも悪影響を与え、口臭や歯周病のリスクも高まります。
砂糖を減らすために今日からできる5つの工夫
- ジュースを水やお茶に置き換える
- 市販のお菓子ではなく、果物やナッツを間食に
- 加工食品のラベルを確認し「砂糖」「異性化糖」の表示をチェック
- 調味料(ケチャップ・ドレッシングなど)の量を意識する
- 「完全にゼロ」にするのではなく、「意識して減らす」
まとめ:砂糖と上手に付き合おう
砂糖は完全に悪ではありませんが、無意識のうちに摂りすぎてしまうことが多いのが特徴です。日常の食事を少し見直すだけで、体調や肌の調子が大きく変わることもあります。
「甘いもの=ご褒美」ではなく、「体のための選択」として、砂糖とのつきあい方を見直してみましょう。