「最近、風邪をひきやすい」
「スキンケアを頑張っているのに、肌荒れが続く」
そんなとき、体の内側の“脂質の種類”が関係している可能性があります。
中でも近年よく耳にするのが、ラウリン酸。
ココナッツオイルに多く含まれ、「抗菌」「美容に良い」と言われることもありますが、
なぜそう言われるのか、仕組みまで説明されることは意外と少ないのが現状です。
この記事では、
- ラウリン酸が体内で何をしているのか
- なぜ抗菌・美容と結びつくのか
- 日常生活でどう付き合えばいいのか
を、生物学の視点から“自分に関係ある形”で解説します。

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結論|なぜラウリン酸は「抗菌・美容」と言われるのか?
結論から言うと、
ラウリン酸は「微生物の膜」と「人のエネルギー代謝」に同時に作用する脂肪酸だからです。
- 細菌やウイルスの「外側」を壊しやすい
- 体内では分解が早く、エネルギーとして使われやすい
- 皮膚や腸内環境とも関係する
この性質の組み合わせが、
「感染対策」「肌トラブル」「体調管理」と結びついて語られる理由です。
生物学的な理由|ラウリン酸は体で何をしている?
ラウリン酸とは?
ラウリン酸(Lauric Acid)は、
炭素数12個の中鎖脂肪酸(MCFA)に分類されます。
脂肪酸は「長さ」によって体内での扱われ方が違い、
- 長鎖脂肪酸:分解・吸収に時間がかかる
- 中鎖脂肪酸:比較的すぐエネルギーになる
という特徴があります。
ラウリン酸はこの「中鎖」に位置し、
体に入ると素早く代謝されやすいのがポイントです。
抗菌・抗ウイルス作用の仕組み(かみ砕き説明)
ラウリン酸は体内でモノラウリンという形に変わります。
これは、
👉 細菌やウイルスの“外側の膜”を壊しやすい
という性質を持っています。
イメージとしては、
シャボン玉の膜を洗剤で壊すような感じです。
特に、
- 脂質の膜を持つ細菌
- エンベロープ(脂質外膜)を持つウイルス
に対して、活動を弱める可能性が報告されています。
※ ただし「薬」のように治すものではなく、
体の防御環境をサポートする役割と考えるのが適切です。
日常生活との関係|どんな人に関係ある?
ラウリン酸は、次のような人に関係しやすい成分です。
- 体調を崩しやすいと感じる人
- 腸内環境や免疫を意識している人
- エネルギー切れを起こしやすい人
- 肌荒れ・皮膚トラブルが気になる人
特別なことをしなくても、
食事や日用品の選び方で自然に関わってきます。
じゃあどうすればいい?現実的な付き合い方
食事として取り入れる場合
- ココナッツオイル(ラウリン酸 約50%)
- 加熱調理・スムージー・コーヒーに少量
👉 毎日大量に摂る必要はありません。
「脂質の選択肢のひとつ」として使うのが現実的です。
スキンケア・日用品として
- 石けん・ボディソープ・シャンプー
- 抗菌性を活かした製品設計が多い
👉 肌に合う・合わないは個人差があるため、
まずは少量・パッチテスト推奨です。
よくある誤解・注意点
- ❌ 摂れば摂るほど健康になる → 違う
- ❌ 病気を防げる → 断定できない
- ❌ すべての人に合う → 個人差あり
また、
ココナッツ・パーム由来原料には環境面の課題もあるため、
可能であれば持続可能性に配慮した製品を選ぶのが望ましいです。
まとめ|ラウリン酸は「万能」ではないが「意味はある」
ラウリン酸は、
- 微生物の膜に作用しやすい
- 体内でエネルギーになりやすい
- 皮膚・腸内環境と関係する
という生物学的な理由から、
抗菌・美容と結びついて語られています。
大切なのは、
「特効薬」ではなく「体の環境を整える一要素」として使うこと。
「試してみたい」と感じた人向けに、
実際によく使われている選択肢を挙げておきます。
- 中鎖脂肪酸主体のオイル
- ココナッツ由来オイル
- 料理用・スキンケア用など用途別製品
※ 合う人・合わない人がいます。
※ 食事全体のバランスを崩さないことが前提です。
※ 「買わない」「今は知るだけ」も立派な選択です。

体に良い油は少々高価になりがちですが、ネット通販では、お手ごろな値段での販売も行われています。私は、プロテインに混ぜて摂取しています!



