【昆虫にしか見えない世界がある!】ミツバチの秘密の世界!花との電気的コミュニケーションとは?

サイエンス

 ミツバチは、私たちの生活に欠かせない重要な存在です。彼らが花から蜜を集め、花粉を運ぶことで、多くの作物や野生植物の受粉を促進し、私たちの食物供給に貢献しています。しかし、最近の研究によると、ミツバチと花との関係は、私たちが知る以上に複雑かもしれません。

ミツバチの見える世界

 ミツバチは、私たちの目に見える花を訪れる際、私たちが感じるような世界とは異なる世界を経験しています。彼らにとって、花は単なる美しい色や香りの対象ではなく、電気的な信号を受けているようです。例えば、有名な話では、蝶は花の蜜が緑色に見えています。これは、人間の目では見ることができない、紫外領域が見ることができるからです。

モアイ研究所
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色は、物質がその色の光を跳ね返すことでその色に見えています。人間には、赤外領域と紫外領域という、見ることができない色の光があります。蝶はその光を見ることができるのですね。

花とミツバチの一般的に言われる関係

 ミツバチと花は、相互依存的な関係にあります。この関係は双方にとって重要であり、生態系全体に影響を与えています。まず、ミツバチは花の受粉を担当しています。花が開花し、花粉を放出すると、ミツバチは花の蜜や花粉を採取します。この採取行動によって、ミツバチは花粉が身体に付着し、他の花へと運ばれます。この受粉作業によって、花の生殖器官に花粉が運ばれ、受粉が行われます。これによって、花は種子を形成し、新たな植物を生み出すことができます。一方、ミツバチも花から得た蜜を餌として利用します。ミツバチは蜜を巣に持ち帰り、餌として幼虫や成虫に与えます。蜜はミツバチの主要なエネルギー源であり、巣の維持や成虫の生存に不可欠です。このように、ミツバチと花は互いに利益を与える共生関係にあります。花は受粉を通じて繁殖を促進し、ミツバチは蜜を通じて栄養を得ます。この関係は生態系において重要であり、両者の存在がお互いに不可欠です。

ミツバチと花の関係に関わる最新研究!電気的関係?

 ミツバチと花には密接な関係がありますが、その関係性には電気的なものが関わっているようです。花にはマイナスの電荷、蜂にはプラスの電荷が生じてそれが引き合うことで蜂が帯電され、花は香りの生産量を上昇させるようです。また、花の形はアンテナのようになっており、ミツバチへ電気信号を送りやすくなっています。このプロセスからかんがえられるのは、花はエネルギーを温存するためにその電気信号を察知してから、香りや花粉の生成量を上昇させるということが考えられます。また、その電気信号を介して周囲の植物がコミュニケーションをとる可能性があります。

引用
Electrostatic detection and electric signalling in plants: do flowers act as antennas?
 F A Woodburn, L J O’Reilly, L Bentall and D Robert
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1742-6596/2702/1/012012

モアイ研究所
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蜂と花とのコミュニケーション方法に電気が関係しているとは驚きですね。花だけでなく、蜂もその電気信号により行動を変化させる可能性があります。

まとめ

 ミツバチと花の関係は、従来考えられていたよりもはるかに複雑であり、最新の研究によれば、その関係には電気的な要素が関与していることが示唆されています。ミツバチは、私たちが見る花の美しさだけではなく、花が放つ電気的な信号を感知しています。これらの発見は、ミツバチと花が持つ複雑な共生関係を理解する上で重要であり、生態系全体における彼らの役割をより深く考えるきっかけとなります。

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